ぼくログ

娘の愛らしい日々を父の目で書いています。

赤黒い月がのぼる話

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お月様がきれいな9月。いかがお過ごしですか?

 

こんなに月がきれいなんだから、夫婦水入らず、月でも眺めてアハハ、ウフフといきたいところですが、それは叶わぬ夢。なぜなら冷戦のまっただ中だから。

 

きっかけといえば、心当たりがないわけではない。掃除をしないことを暗に責めたことかもしれないし、これ見よがしに洗い物に精を出したことかもしれない。はたまた、購入して半年以上たつミシンの今後の稼働予定についてきいたことが地雷だったのかもしれない。

 

不思議なことなのだが、我が家では時々、まっとうなことをすると怒られてしまう

悔しいので、下僕は下僕の仕事で心の平穏を保とうと考えた。うれしいことに、娘氏は私の登場をヨダレを垂らして待ちわびていた。

 

 娘氏はこの間まで狂ったようにいそしんでいた鎖骨なめをあっさりと捨てていた。さすがイイ女、一度捨てた遊びに未練はないようだ。その代わりに覚えたのが、ワタシの目をつく遊びである。純粋無垢な娘氏は手加減というものを全く知らない。迷いない突きで、確実に私の急所を攻めてくる

 

そんな命を懸けた遊びに付き合っていると、またもや妻が近づいてきて言う。耳を傾けると、なにやら、娘氏を寝かしつけるので興奮させないでほしい、とのこと。

 

思うところはあるけれど、ここはぐっと我慢して、娘氏を妻に渡す。その時、妻の体から何やら懐かしい香りを感じ取った。

 

ああ、そうか。お月さまがのぼっているなら仕方がないよね。紳士なワタシは、妻に娘氏を寝かしつけてくれることへのねぎらいの言葉をかけ、今夜も皿洗いにいそしむのであった。