ぼくログ

娘の愛らしい日々を父の目で書いています。

投票所は不思議な話

f:id:bokulog0721:20171023000855j:plain秋雨続く10月、いかがお過ごし?

本日は投票日だった。

毎回投票所に行く度に思うだが、投票所の雰囲気って不思議な雰囲気を出している。


- ハンターの視線

投票所はとりあえず人が多い。投票する人より、職員の数が多いのである。

たぶん暇なのだろう。ワタシが投票所に入った瞬間に、視線がこちら。こ、怖い……。

みな、自分の仕事が来た!と鋭い視線を向けてくるのである。しかし彼らがすることと言えば、投票のはがきをちぎる人、その番号を控える人、投票用紙を発見する人。それぞれ5秒で終わる仕事のために、何時間も拘束されている。

この拘束時間が彼らをハンターに変えてしまう。

- 監視の視線

さて、投票用紙に候補者の名前を書こうとする。しかし、背後に視線を感じる。ちょっと振り返ると、明らかにこちらに向けられていた視線が、所在なさそうに宙を舞う。

気を取り直して、投票用紙と向き合うと、視線に乗って、こんな声が聞こえてくる。

あなた、誰に入れちゃうの?そっちなの?え?ほんとにその人政策に全面賛成なの?いいの?

とりあえず、視線が気になって仕方がない。視線が気になりすぎて、名前を間違えないか心配になってしまう。

- 新たな刺客

次に支持政党と最高裁判事の投票。こちらに来ると選挙立会人という新たなキャラクターが現れる。これがまた見てくる見てくる。

あれ?その党指示しちゃうの?つか、地元の候補者以外の政党も投票できるの知ってる?ねぇ?わかってんの?しってんの?あれ?そこ投票しちゃうの?ほんとにその党に君の一票入れていいの?どうなん?どうなんだい?

つか、判事の仕事内容知ってる?あれ?×つけちゃうの?×だけに罰与えちゃうの?あれ?結局×しないの?臆したの。臆しちゃったの?

もうここまで来たら、何がなんだかわからない。投票に来ているはずなのに、禅問答を受けた気分で、投票箱に投票用紙を頬りこむ。

- 最後の品定め

こんな感じで終始視線を送られ、投票所を出る。

しかし、出口までのほんの5Mでも、まだまだ視線は降り注ぐ。彼らの目は、スーパーの精肉コーナーで肉を見る主婦のそれである。品定め感覚なのだ。

どんな人間が選挙に来てるんだ?お前、ほんとに投票するに見合った人間なんか?おお?どないなんや?お?

こちらも負けじと胸を張るが、なんともそわそわしてしまう。

- 投票は怖い

こうして今回もきっちり国民の義務を全うし、権利を行使してきた。

そして思った。いっぱしの国民として生活するには、なかなかストレスが重なるものだ。