ぼくログ

娘の愛らしい日々を父の目で書いています。

赤黒い月がのぼる話

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お月様がきれいな9月。いかがお過ごしですか?

 

こんなに月がきれいなんだから、夫婦水入らず、月でも眺めてアハハ、ウフフといきたいところですが、それは叶わぬ夢。なぜなら冷戦のまっただ中だから。

 

きっかけといえば、心当たりがないわけではない。掃除をしないことを暗に責めたことかもしれないし、これ見よがしに洗い物に精を出したことかもしれない。はたまた、購入して半年以上たつミシンの今後の稼働予定についてきいたことが地雷だったのかもしれない。

 

不思議なことなのだが、我が家では時々、まっとうなことをすると怒られてしまう

悔しいので、下僕は下僕の仕事で心の平穏を保とうと考えた。うれしいことに、娘氏は私の登場をヨダレを垂らして待ちわびていた。

 

 娘氏はこの間まで狂ったようにいそしんでいた鎖骨なめをあっさりと捨てていた。さすがイイ女、一度捨てた遊びに未練はないようだ。その代わりに覚えたのが、ワタシの目をつく遊びである。純粋無垢な娘氏は手加減というものを全く知らない。迷いない突きで、確実に私の急所を攻めてくる

 

そんな命を懸けた遊びに付き合っていると、またもや妻が近づいてきて言う。耳を傾けると、なにやら、娘氏を寝かしつけるので興奮させないでほしい、とのこと。

 

思うところはあるけれど、ここはぐっと我慢して、娘氏を妻に渡す。その時、妻の体から何やら懐かしい香りを感じ取った。

 

ああ、そうか。お月さまがのぼっているなら仕方がないよね。紳士なワタシは、妻に娘氏を寝かしつけてくれることへのねぎらいの言葉をかけ、今夜も皿洗いにいそしむのであった。

 

 

クラスチェンジした話

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鈴虫が耳に心地よい9月。いかがお過ごしですか。
今からさかのぼること五ヶ月前、ワタシは下僕にクラスチェンジした。

それからというもの、急激な生活リズムの変更を迫られ、やむなく朝方生活にシフトチェンジした。というのも、我が家のヨダレ精製装置はBBAも顔負けの健康派朝方生活だからだ。

愛らしい声をあげて自己主張を繰り返すヨダレレロレロガールを抱きかかえ、リビングに向かう。夏の終わりの早朝四時。太陽すら目を覚ましていない。なんて気の早い寝覚めなんだろう。

下僕の主な仕事は、ヨダレロガの食料である妻が起床するまで、ヨダレのゆりかごとして揺れ続けること。最近はワタシの方に頭を押し付け、鎖骨をねぶることに執心しており、もれなく服がベトベトになる。

ひとしきり鎖骨をねぶると、今度は背中をそらすことに必死になる。娘氏は、ワタシに似て、頭がデカい。そんな事情を知ってかしらでか、ワタシの腕の中で反り返るのである。危うく落としそうになるが、そのようなヘマは許されない。我が家のカーストは娘氏>ワタシなのだから。

そうして小一時間、下僕としての職務を全うすると、時々、満面の笑みでねぎらってくれるときがある。ヨダレを服にしみこませてくれるだけでも恐悦至極であるところ、笑顔を振りまかれた日には、こちらも自然と笑顔になり、人様には見せられないほどだらしない笑顔を返してしまう。

そんな幸せもつかの間、腕にかかる重みが増す。なるほど、娘氏が寝入ったようだ。昼寝ならぬ朝寝と言ったところか。

こんなことなら、起きずに寝続けてくれればいいものを……。すでに上り始めた朝日を見ながら目をこする。さて、仕事の準備しよ。

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